ダイビングは冬もおすすめ!インナー、グローブ等の寒さ対策や沖縄でも寒いのかを解説
ダイビングを楽しめる季節は、夏だけではありません。冬のダイビングにも、珍しい生き物を見られたり宿泊費や移動費を抑えられたり、魅力がたくさんあります。
「冬にダイビングをしたい」「そもそも冬にダイビングができるのか。できるとしても寒くないのか」と不安な方もいらっしゃるでしょう。
今回は冬のダイビングもおすすめである3つの理由や、冬のダイビングを楽しむための寒さ対策、おすすめのダイビングスポットなどについてまとめました。
ダイビングスクールを運営するプロの目線から、分かりやすく解説します。
記事を最後までチェックすれば、冬のダイビングについて、ひと通り理解できます。
冬のダイビングもおすすめである3つの理由

以下3つの理由から、夏のみならず冬のダイビングもおすすめです。
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それぞれ詳しく解説します。
海の透明度が高いから
冬のダイビングにおける大きな魅力が、海水の透明度です。
一般的に、冬の海は夏の海と比べて、プランクトンが減少します。
プランクトンは光合成によって増殖します。日照時間が短くなる冬は活動が鈍り、海中に漂う浮遊物の量が自然と少なくなるのです。
そのため、視界を遮るものが減り、魚やサンゴ礁などがより鮮明に見えます。
例えば夏には1〜5m先しか見えないような海でも、冬には10m以上先まで見えるケースも珍しくありません。
透明度の高い海は、写真撮影にも最適です。光がクリアに水中を透過するため、被写体が鮮明に写ります。
一度冬の透明度を体験してしまうと、「夏よりも冬の方が良い」と感じる方もいるほどです。
冬ならではの生き物に出会えるから
ダイビング中に出会える生き物は、季節によって変わります。夏の方が出会いやすい生き物、冬の方が出会いやすい生き物もいます。
例えば、体重13〜15トンにもなるザトウクジラを見るベストシーズンは、12月〜4月ごろです。
また、沖縄の冬の海では、ウミウシの仲間が多く見られるようになります。色鮮やかで多様な形を持つウミウシは、ダイバー人気の高い被写体です。
多様な種類のウミウシを発見するたびに、その美しさに感動することでしょう。
他にもコブシメ(イカの仲間)の産卵など、冬にしか見られない光景がたくさんあります。
冬のダイビングは、夏の賑やかな熱帯魚とは一味違う景色を見たい方におすすめです。
宿泊施設や航空券が比較的安価だから
旅費を抑えられる点も、冬のダイビングがおすすめである理由の1つです。
ダイビング人気の高い沖縄や離島は、夏は多くの観光客で賑わいます。そのため、ホテル代や航空券代は高くなるでしょう。
一方、冬はオフシーズンなので、航空券や宿泊施設の価格がぐっと下がりやすくなります。
例えば、ゴールデンウィークやお盆期間と比較すると、冬の沖縄行きの航空券は数万円安くなるでしょう。
宿泊施設についても、ビーチ沿いのリゾートホテルから民宿まで、夏よりも低価格で宿泊できます。
高級ホテルに普段よりも安く泊まれるチャンスもありますし、連泊しても費用がかさみにくいのは嬉しいポイントです。
冬に旅行を計画すれば旅費を節約できる分、ダイビングの回数を増やしたり少し良い器材をレンタルしたり、美味しい料理を堪能したりと、他の部分にお金をかけられます。
冬のダイビングを楽しむために欠かせない寒さ対策

冬のダイビングを楽しむために欠かせない寒さ対策は、以下の4つです。
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1つずつ詳しく見てみましょう。
ウェットスーツではなくドライスーツを使う
冬のダイビングにおける最も重要な寒さ対策の1つが、ドライスーツの使用です。
ウェットスーツが体とスーツの間に水を入れて保温するのに対し、ドライスーツはスーツ内に水が入らない構造になっています。
そのため体の濡れを防ぎ、常にドライな状態を保てます。これにより、水温が低い冬の海でも快適にダイビングを楽しめるでしょう。
ドライスーツは、首と手首に特殊なシールが施されており、ファスナーも止水性の高いものが使用されています。
スーツ内には空気を入れることができ、この空気層が断熱材となって体を冷気から守ってくれます。
初めてドライスーツを使用する際は、浮力調整の練習が必要です。スーツ内の空気量によって浮力が大きく変わるからです。
また、ドライスーツを着用すれば、ダイビング後の冷え込みも大幅に軽減されます。水から上がった後も体が濡れていないため、着替えの際も快適です。
インナーや冬用グローブなども使う
「ドライスーツさえ着ておけば安心」というわけではありません。
冬のダイビングを楽しむためには、ドライスーツの中に着るインナーや冬用グローブも重要です。
先ほど、ドライスーツはスーツ内に水が入らない構造になっているとお伝えしました。そのためドライスーツの中には、水着ではなく普段着ているような服を着用します。
おすすめは、ヒートテックのような保温性の高いインナーシャツです。汗をかいてもすぐに乾く速乾性のある素材を選ぶことで、体温の低下を防げます。
ダイビングの前後に着脱できるように、重ね着を意識するのがおすすめです。
手先の冷えも冬のダイビングでは深刻な問題です。そのため、冬用グローブも必須アイテムとなります。
水中以外での防寒対策も行う
冬のダイビングでは、水中での寒さ対策はもちろんのこと、水中以外での防寒対策も重要です。
ダイビングは水中にいる時間だけでなく、陸上での準備や移動、休憩時間も含まれます。これらの時間帯での冷え込みを防ぐことが、快適なダイビング体験につながります。
まず、ダイビングの合間や移動中には、体を冷やさない工夫が必要です。厚手のパーカーやフリースジャケット、ダウンジャケットなど、保温性の高いアウターを用意しましょう。
特にボートでの移動中は風に当たる時間が長いため、防風性の高いジャケットやウィンドブレーカーがあると安心です。
また、陸上でも体が濡れた状態が続くと体温が奪われやすいので、タオルでしっかりと水気を拭き取り、すぐに着替えましょう。
足元の冷えも侮れません。サンダルではなく、靴下を履いて暖かいブーツやスニーカーを着用することをおすすめします。カイロを貼るのも効果的です。
保温ボトルに温かいお茶などを入れておくのも良いでしょう。
こまめにトイレに行く
寒いと、トイレに行きたくなります。そのため冬のダイビングを楽しみたいのであれば、こまめにトイレに行くようにしましょう。
ドライスーツを着てから、尿意を催すと面倒です。
また、そもそもトイレに行きたくならないように、ダイビング前はカフェインを含む飲み物を避けましょう。
お茶やコーヒーといったカフェインを含む飲み物には、利尿作用があります。そのため、お湯やノンカフェインのお茶などを選ぶのがおすすめです。
沖縄でも冬のダイビングは寒い?
「冬でも沖縄なら寒くないのでは?」とお考えの方も多いでしょう。
たしかに沖縄の方が本州よりも、冬の気温は高いです。
例えば沖縄の12月の平均気温は、19度ほどです。一方東京の場合は、8度ほどとなっています。
しかし沖縄でも、真冬であれば肌寒さを感じます。そのため、本記事で解説したような寒さ対策が必要です。
沖縄は、ダイビングスポットとしても人気です。ハイシーズンの夏には多くのダイバーが訪れます。
一方、冬のオフシーズンであれば、比較的空いています。夏のような混雑に悩まされることなく、ゆったりとダイビングを楽しめるでしょう。
適切な寒さ対策を施せば、本州では味わえない快適さと、冬ならではの海の魅力を存分に堪能できます。
冬のダイビングにおすすめな沖縄のスポット

冬のダイビングにおすすめな、沖縄のスポットは以下3箇所です。
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それぞれ詳しく見てみましょう。
沖縄本島
沖縄本島は、冬のダイビングにおいても非常に人気の高いエリアです。
アクセスが良く、ダイビングショップや宿泊施設が豊富に揃っており、沖縄県の中で最も気軽にダイビングができます。
特に人気なのが、恩納村にある「青の洞窟」です。夏は多くの観光客で賑わいますが、冬は比較的空いており、神秘的な青い光のカーテンをじっくりと堪能できます。
透明度が高い冬の海では、青色の輝きがさらに増し、幻想的な体験ができるでしょう。
また、本島中部や南部の海岸線沿いには、ビーチエントリーで楽しめるダイビングスポットも点在しています。
沖縄本島は、ダイビング以外のアクティビティも充実しています。レンタカーで観光地巡りをしたり、地元料理を楽しんだりするのも良いでしょう。
宮古島
宮古島は、冬のダイビングにおいてもトップクラスの人気を誇る離島です。世界有数の透明度を誇る海が、多くのダイバーを魅了してやみません。
冬は観光客が落ち着き、宮古島の本来の美しさをより深く感じられるシーズンと言えるでしょう。
宮古島ダイビングの代名詞とも言えるのが、「通り池」や「魔王の宮殿」といったポイントです。
巨大なアーチや洞窟など、自然が作り出した神秘的な造形美は、訪れるダイバーに強烈なインパクトを与えます。
また、宮古島の海は固有の美しいサンゴ礁や、カラフルな熱帯魚の群れも豊富です。
比較的浅いリーフポイントも小さな生物の宝庫となっており、ウミウシの種類も非常に多いことで知られています。
宮古島へは、那覇空港から飛行機で約45分です。
石垣島
石垣島は、沖縄において宮古島と並んで人気の高い、離島のダイビングスポットです。
石垣島のダイビングと言えば、マンタに高確率で出会える「マンタスクランブル」や「マンタシティ」といったポイントです。
冬でもマンタの出現率は高く、特に水中の透明度が高い時期には、マンタが悠然と泳ぐ姿をはっきりと観察できるチャンスが増えます。
巨大なマンタが頭上を通過していく姿は、まさに圧巻の一言。一度見たら忘れられない感動を味わえるでしょう。
また、石垣島周辺には宮古島と同様、美しいサンゴ礁が広がるリーフポイントも多数あります。
石垣島へは、那覇空港から飛行機で約1時間です。
ダイビングライセンスの取得は冬もおすすめ

以下3つの理由から、ダイビングライセンスの取得は、夏のみならず冬もおすすめです。
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1つずつ詳しく解説します。
夏に向けて準備ができる
冬のダイビングも魅力的ですが、やはりダイビングのハイシーズンは夏です。
ダイビングライセンスの取得には、少なくとも3〜4日かかります。夏にライセンスを取得すると、夏の海で自由にダイビングができるのは、翌年になるかもしれません。
冬のうちにライセンスを取得すれば、夏に向けて準備ができます。
夏までの間に、ゆっくりと自分に合ったマスクやフィンを選んだり、ウェットスーツをオーダーしたりするのも良いでしょう。
さらに、冬の間に何度かダイビングを経験しておくことで、自信を持って潜れるようになります。
夏本番に最高の状態でダイビングを楽しむためにも、冬の間にライセンスを取得して、しっかりと準備を整えることをおすすめします。
人が少なくじっくり講習を受けられる
冬にダイビングライセンスを取得する大きなメリットの1つが「人が少なくじっくり講習を受けられる」です。
夏は多くの受講生で賑わうダイビングスクールも、冬は比較的閑散期となります。
そのため少人数制での講習や、場合によってはマンツーマンに近い形で指導を受けられる可能性が高まるでしょう。
インストラクターの目が一人ひとりに届きやすくなるため、疑問点があればすぐに質問でき、苦手なスキルがあれば時間をかけて丁寧に教えてもらえます。
また、海洋実習においても、人が少ないことでストレスなく練習に集中できます。
透明度の高い冬の海で、他のダイバーに邪魔されることなく、広々とした海を独占できるのは、最高の経験となるはずです。
防寒対策を学ぶ良い機会になる
夏以外の季節にダイビングをする場合、防寒対策が欠かせません。そして冬のダイビングライセンス取得は、防寒対策を学ぶ良い機会になります。
講習では、ウェットスーツとドライスーツの選び方や着用方法、インナーの選び方、グローブやフードベストなどのアクセサリーの必要性などについて、インストラクターから具体的なアドバイスを受けられます。
実際に冬の海で海洋実習を行うことで、寒さを感じやすい部位や、どのような対策が効果的かなどを身をもって体験できるでしょう。
また、水中での寒さ対策だけでなく、陸上での防寒対策の重要性も、冬の講習を通じて学べます。
夏にライセンスを取得する場合、冬ならではの防寒対策について、そこまで深く学ぶことはありません。
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まとめ
冬のダイビングもおすすめである3つの理由や、冬のダイビングを楽しむための寒さ対策、おすすめのダイビングスポットなどについて解説しました。
ダイビングは、1年中楽しめます。もしダイビングに興味をお持ちでしたら「今は冬だから来年かな…」と先延ばしにしてほしくはありません。
私たちと一緒にライセンスを取得して、無限大の海へ飛び出しましょう!
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